ラーヤの大人の恋愛秘密基地ざます。
昨日の夜、
東京から帰ってきて
そのままリハに向かいました。

私はアマチュアオーケストラの
バスーンプレイヤーでもあって、
毎週細々と続けています。

なぜ時間もないのに無理していくか。
その理由はきっと、あなたの
悩みを解決する方法にもつながっていると思います。

さて、オーケストラは100人ほどの奏者がいます。
音符の一つ一つにはいろんな役割があって、
その一つ一つのどこかを奏者が演奏するというわけ。

演奏するということは、
一つの大きな曲を構成する、
小さな何万個の音符がそのまま奏者になって、
曲の中を駆け巡り、
統制され、
奏者は小さな音符として
音楽の中に溶け込んでいくの。

わたしは出力された音楽に混じりこんで
作曲家の頭の中に滑り込み、
その脳の流れとわたしはアメーバのように同一化して、
今度は逆の道を通って出力されお客様のもとへ行き、
まるで作曲家になって
その思いが外に通じたかように
体全体を使って音楽になる。

自分が音楽なのか、音なのか
人間なのか、それとももう肉体はないのか、
何もわからなくなる混沌の中で
個はなくなり、
楽譜で時間が計られていく。

だからわたしはオーケストラで演奏することがとても好きで、
少人数のアンサンブルよりも
ソロで吹くよりも、
1/100の一つの要素となって
自分をなくすことに精を尽くすのだ。

そのとき、わたしの体の中にそれまであった
いわゆる悩みとかこだわりとか
本当は持たなくてもいいウソを見せるメガネとか
そんなものは全て外れ、
ナマなわたしだけがそこにいて、

ふと気づいて、
全て脱ぎ捨てても何も変わりない、
ということを知る。

わたしにご依頼を下さるお客様も、
とても苦しいことがあって
ご連絡を下さるわけだが、
どうにも苦しいとき、
なにをするよりも個をなくすことで
とても楽になることができる。

あなたはその他大勢になって
なにもかも脱ぎ捨てることができる。

だって悩んでるとき、
わたしたちはその世界の主役になっていて
全てを抱え込んでいるからね。

主役だから脇役のことも
自分のことのように心配するし、
照明さんのことも大道具さんのことも
ヘアメイクも演出も音楽も
すべて自分がしなくちゃいけなくなってる。

ほんとうはそんなのは考えなくていいんだけども、
悩んでるときはそれを捨てるだけの力すら思いつかない。

だから、
むりやり何かの力を借りて脱ぎすてることにしよう。

例えば音楽が好きなら音楽の中に入ってもいいし、
ウォーキングをして自然に混ざるのもいい、
プールで水と一体化してもいいし、
繁華街で雑踏の中に入ってもいい。
プラネタリウムで寝ちゃうのもいいし、
夕闇の中で自分と空気が溶けていくのもとても気持ちいい。

自分がなくなるほど何かと混ざって何かの一部になって、
個がなくなったとき、
頭の中の個もなくなっているだろう。

わたしたちは自分の存在の確立によって
他人のことがわからなくなっていく。
他人のことがわかりたい、わからないから苦しくて、

だったら苦しくてたまらないとき、
他人など分かる必要がないほど自分をなくせばよくて、

なくせばなくすほど他人と溶け合い、
同一化して、
個がなくなればあなたは安全で簡単に
人の心を知ることができるようになって、
知ってもそれがなんてことない、
ということがわかるようになる。

さて、午後からわたしもベルクのヴァイオリンコンチェルトで12音にまみれよう。
からだをなくすために。